第188章 後ろに松本家がついている

橘晴美は、泣きじゃくりながら電話をかけ続ける春山一花にちらりと目をやり、それから橘結衣へと顔を向けた。

「姉ちゃん……一花は、私の友達なの。私の顔を立てて――」

言い終える前に、橘結衣が遮った。

「友達? それならちょうどいい。聞かせてもらうけど、どうしてあんたの友達が、そこまでして私を陥れようとしたの?」

橘結衣は「あなたの」を、わざと噛みしめるように強く言った。

橘晴美の表情が、ぴくりと固まる。

「それに」橘結衣は畳みかけた。「私、具合が悪いなんて一言も言ってない。疲れたから上で休もうとしただけ。それなのに、どうしてあんたは大勢を連れて、私の部屋のドアを叩きに来たの?」

一...

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